失われた30年の真実

たばこ税が毎年のように引き上げられていますが、はたしてたばこ税収入はこの数十年間でどのように推移してきたのでしょうか。

国と地方のたばこ税を合わせると、昭和61年度が1.98兆円。そして平成30年度が1.98兆円です。つまりまったく変わっていません。

ちなみにその間のたばこの値段はというと、セブンスターの場合、昭和61年(1986年)が1箱200円、それが2020年には1箱560円です。

たばこの値段は倍以上になったというのに、税収は一切あがっていない。

もちろんこれは喫煙者が減り、そしてたばこの消費本数が減ったからですが、喫煙者が減るもっとも大きな要因はたばこの値上げです。

もちろん値上げをしなければ喫煙者が減らなかったとは言いません。年々厳しさを増す喫煙環境、反喫煙風潮も大きな要因のひとつです。

しかしここ最近のたばこ税増税は明らかに度が過ぎています。なんとしても税収を減らすまいと無思考に増税を繰り返すのみです。

分煙の推進が結果的に「受動喫煙の防止」と「税収の確保」に繋がるということを財務省は気づかないらしいです。

財務省はたばこ税を上げ続け、それによって喫煙者は減り続け、税収はまったく変わらない。増税の意味がない。

「増税には喫煙者を減らす効果もあるんだ」なんて言って、財務省は税収の一切あがらないたばこ増税を正当化しますが、税金は罰金ではありません。たばこはあくまで合法的な嗜好品であり、そのような理由で増税をするべきではありません。

そもそも財務省は消費税も増税していますが、あれも消費者に対する罰金のつもりでしょうか。

たばこ税を上げたらたばこの消費本数が減るのと同じで、消費税をあげたら消費が減ります。消費が経済を動かしているので、消費税をあげれば当然景気が悪くなります。

結局のところ財務省は特に何も考えていないのです。

「税金あげたら税収増えるよね」→消費税アップ→景気悪化→税収低迷→「税金あげないと税収が」→消費税アップ→景気悪化・・・

これが失われた30年の真実です。

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